マンガonウェブ13号が昨日より販売開始しました。
「ホッカイダー」の最新話が掲載されております。
<マンガonウェブ13号>
http://mangaonweb.com/honshi.html
今回は意外と狭い旅人の世界の話
冒頭はこんな感じです。
同じ宿に通っているとよくある話。
ちなみにこれは美瑛にある宿。一時期よく行っていたので
毎回こんな感じでした。
こうなると本当に旅人が1000人しかいない気がして来ちゃう。
そしてそれは日本人に限った事ではなかった・・・という展開。
続きは誌面でどうぞ。
旅人にもいろいろなスタイルがあります
常に初めての所に行きたいから同じ所に2度は行かない派と、同じ所に通ってその土地をどんどん掘り下げていく派。
最初は僕もいろんな所に行っていたけど、だんだん同じ所に顔を出すようになって、
夏の北海道なんかは、もはや旅というより挨拶回りのノリ(笑)
これってもう旅とは言えない気もしたり・・・。
でもこのスタイルが面白いのは
お気に入りの土地に通っているうちに
宿のオーナーや地元の人との人間関係が構築されて、一度来ただけでは見えなかった世界が見えたり、マニアックな体験ができるところ。
同じ場所でも季節を変えるだけで印象がガラリと変わるのも面白いです。
そもそも北海道は夏と冬で魅力が全然違う。
その昔、頻繁に沖縄に通っていた頃の話。
宿で知り合った宿泊客数人と行った居酒屋で、地元の漁師のおじさんと仲良くなっりました。そんでしばらくしたらそのおじさんが突然こう言ったんです。
「俺は明日イルカを獲りに行くけど見たい奴いるか?」と。
おおー、なにそれ!どうやって捕まえるの!?
一同興味津々。
「そんなの簡単さぁ、船を走らせてたらイルカが喜んで遊びに寄って来るからよ」
「鼻先を棍棒で叩いて殴り殺せばイチコロだ」
なんてバイオレンスな漁・・・
イルカが不憫な気もするけれど、この土地の文化なら是非見たい!その場にいたメンバー大興奮。
翌日、指示された浜で待っていたら
1時間くらい遅れて小さな漁船がやって来た。さぁ、乗れ!イルカ獲るぞ!と。
美しい珊瑚の上を飛ぶように進む船。もうこれだけでテンション上がる。次はイルカだ!どこにいる?
いつまでたってもイルカは出てこない。よくよく見ればおじさん棍棒持ってない。小さな島に上陸して案内したり、港に船を横付けして昼飯を食べたり。漁が始まる気配はまるでない。なんかおかしいぞ・・・。
そう、イルカ漁なんて全くのデタラメ。 飲み屋で気に入った若者たちを船に乗せて楽しい思い出を作ってやろうというだけだった。
なんてイキな計らいをするおじさんなんだ!と思いました。あと、平日の昼間っから船でぶらぶら遊び歩くなんて、いいご身分だねおじさん、とも思った。
イルカの撲殺シーンは見れなかったけど、最高の思い出をもらった漁船ツアーでした。
サクッと連載漫画の告知をしようと思ったのに、うっかり沖縄にまで話が飛んじゃった。
もし気に入った旅行先があったなら
もう一度そこへ行ってみるのもオススメです。そこには前回と違う展開が待っているかもしれません。
人付き合いが苦手でなければ
その時は宿主の顔が見える小さな宿に泊まってみて下さい。
地元の人と話すと世界が少し広がったりします。
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